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3-9 仕入先の登録

1. 「仕入先」登録の注意点

仕入先を登録する際には、販売基本情報の登録・確認が行われており、

  • 営業担当者 ………… 設定-共通-社員
  • 仕入先分類 ………… 設定-販売-仕入先分類
  • 締日グループ ……… 設定-販売-締日グループ
  • 支払条件 …………… 設定-販売-入金支払条件

の設定がないと登録ができません。

仕入先の登録

○登録した仕入先は削除できません。
○仕入先コードの修正はできません。
○登録済みの仕入先を呼び出して、別のコードに変えて登録すると、そのコードで新規登録しますのでご注意ください。
○仕入先を仕入伝票・支払伝票に用いると、
・締日グループ
・支払条件
の変更はできなくなります。そのため、既存仕入先との取引条件で、締日もしくは支払条件が変更になった場合には、新たに仕入先を登録いただけますようお願いします。

2. 仕入先の登録手順

  1. 画面右上の「新規」ボタンをクリックします。
  2. 画面下部の入力領域に仕入先情報を登録します。
  3. 項目の入力が完了したら画面右下の「登録」ボタンをクリックします。

仕入先の登録手順

■仕入先コード 必須
半角13文字まで
・半角英数字(a~z、A~Z、0~9)
・半角ハイフォン –
・半角カッコ ( )
・半角スペース ※ただし、先頭には使用できません
※英字は大文字、小文字も別ものとして判断します。
※登録したコードの修正はできません。

■表示順
半角数字(0~9と 頭に – マイナス)
-99999~999999の間で登録が可能です。
表示順は指定した数値の入力がない時は、10単位で自動採番します。表示順は同じ番号の登録も可能です。
同じ仕入先分類で表示番号が同一の場合は、仕入先コード(数字→大文字英→小文字英)の順で一覧に表示します。
※仕入先の一覧を表示した際の表示優先条件は、仕入先分類→表示順→仕入先コードになります。

■仕入先分類 必須
所属する仕入先分類を選択します。
プルダウンには、「仕入先分類」で登録した表示順の若い順に表示されます。

■仕入先名 必須
全角20文字(半角40文字)まで

■仕入先略称 必須
全角10文字(半角20文字)まで
※略称はClearWorks内の資料等で、仕入先名が長く表記ができない場合に用います。

■個人顧客
仕入先名の登録が個人顧客である場合にチェックをしてください。
帳票印刷時、仕入先名の敬称が「様」になります。チェックをつけない場合、仕入先名の敬称は「御中」です。
※下記項目の「仕入先担当者名」に情報がある場合は、個人顧客のチェックの有無にかかわらず、仕入先名には敬称をつけず、仕入先担当者名に敬称「様」が印字されるスタイルに切り替わります。

■郵便番号
半角数字 3桁 – 4桁

■住所(上段、下段)
上段、下段それぞれ、全角22文字(半角45文字)まで

■仕入先担当者名
全角25文字(半角40文字)まで
同項目に登録がある場合は、納品書、請求書などの帳票の宛名に印字されます。

■電話番号(1、2)/FAX番号
半角15桁まで

■E-mailアドレス
全角64文字(半角128文字)まで
※現在、ClearWorksにはメール送信機能はありません。

■URI(URL)
全角128文字(半角256文字)まで
※現在、ClearWorksには、お客様先WEBサイトへのアクセスリンク等の機能はありません。

■この仕入先を非表示
取引関係がなくなった仕入先を、本設定画面の一覧表示や伝票登録時の検索画面に表示させない時に、ここにチェックを入れて非表示化します。

■営業担当者 必須
仕入先に対する自社の営業担当者を選択します。
プルダウンには、「社員」に登録のある表示順が若い順に表示されます。

■取引形態 必須

  • 現金 …………商品の納品時にその場で代金を現金で支払う取引形態です。仕入=支払という処理になり、支払登録を行いません。仕入登録後の支払明細書の発行はありません。
  • 掛け(都度)…仕入登録ごと(伝票ごと)に仕入先との支払条件に従って支払う取引形態です。支払明細書の発行はありません。
  • 掛け(締め)…一定の締日で1か月間の取引をまとめて支払う取引形態です。支払明細書を発行します。

■締日グループ 必須
「掛け(締め)」の取引を行う場合の締日を指定します。
プルダウンには「締日グループ」に登録のある表示順の若い順に表示されます。
※締日グループは、仕入先を仕入伝票・支払伝票で使用した後は、他の締日に変更することはできません。
※取引形態の設定が「現金」または「掛け(都度)」の取引であっても、当該仕入先と掛け(締め)の取引が発生した場合を想定した、いずれかの締日をご選択ください。

■支払条件 必須
プルダウンには、「入金支払条件」に登録のある表示順の若い順に表示されます。
※支払条件は、仕入先を仕入伝票・支払伝票に使用した後は、他の入金条件に変更することはできません。

■支払方法 必須
「現金」「普通預金」「当座預金」「手形」「相殺」「その他」から選択します。

■消費税計算方法 必須
「外税(伝票計)」「外税(請求時)」「内税」「免税」から選択します。

■端数処理 必須
 「切捨て」「切上げ」「四捨五入」から選択します。

■買掛金開始残高
本システム導入開始時の買掛金残高があれば入力します。
仕入先の取引形態が「掛け(都度)」であっても、買掛金開始残高は「掛け(締め)」の残高登録になります。買掛金開始残高を登録した場合、それに対する支払を行った場合は、「締め支払登録」で処理します。

■振込先
「振込一覧表」からFBデータ出力を行う場合は、同設定が必要です。FBデータを作成しない場合は、設定は省略できます。設定する場合は、「振込先設定」のボタンをクリックして、仕入先の振込先や振り込む際の条件を登録します。
※設定方法はこのあとにご案内します。

■振込元
自社から振込する場合の金融機関口座を設定します。
プルダウンには、「取引銀行」に登録した口座情報より、表示順が若い順に表示されます。

■複数仕入の一括振込可
取引形態が「掛け(都度)」の仕入先の取引で、振込一覧表の抽出条件時を「仕入登録から抽出」として、FBデータ出力を作成する際に、複数の仕入取引をまとめて1つの振込にしたい場合はチェックを入れます。
※振込一覧表での抽出方法が「支払登録から抽出」では、本設定は無効です。

■連動パターン(必須)
★会計ワークスと販売ワークスをご利用で、「販売連動」をご利用いただく際の連動設定になります。
仕入先登録上、必須項目となっていますが、販売連動をご利用にならない場合は、同項目は初期値のままとします。

  • パターン名の選択 必須
    会計ワークスに販売連動を行う場合に、仕入先の仕入データにどの連動パターンを適用するかを設定します。プルダウンには、会計ワークスの設定(会計基本情報)にあるパターン名が表示されます。
  • 補助科目 得意先登録後に設定→後述3.10参照
    販売連動を利用する際、会計ワークスの設定項目の「販売連動科目」の条件が、『取引先を借方補助科目(貸方科目補助科目)に使用する』設定である場合に、「仕入先」での補助科目の設定が必要になります。
    仕入先登録の「補助科目」設定は、仕入先コードが確定している状態で登録が可能になります。新規の仕入先登録時には設定はできません。

3. 仕入先の振込先設定

仕入先の「振込先」は、販売ワークスの仕入の画面にある「振込一覧表」からFBデータ出力を行う場合の設定項目です。FBデータを作成しない場合は、設定は省略できます。
設定する場合は、「振込先設定」のボタンをクリックして、仕入先の振込先や振り込む際の条件を登録します。

「振込先設定」ボタンをクリックすると、別ウィンドウで「振込先設定」画面が開きます。

仕入先の振込先設定

■銀行コード 必須
半角数字4文字まで

■銀行名
半角カタカナで15文字まで

■支店コード 必須
半角数字3文字まで

■支店名
半角カタカナで15文字まで

■預金種目
振込先の預金種目を「普通」「当座」から選択します。

■口座番号
半角数字7文字まで

■口座名義
半角カタカナで30文字まで

■振込先メモ
全角22文字(半角45文字)まで
本項目の内容が、「締め支払登録」画面、「都度支払登録」画面の「振込先」情報に表示されます。

■振込手数料(先方負担の場合は、「取引銀行」の振込手数料設定も必要になります)
振込手数料が、「当方負担」または「先方負担」のいずれかを選択します。
・「当方負担」の場合:仕入伝票の金額満額を仕入先に支払うことになるため、手数料の登録はありません。
・「先方負担」の場合:手数料の計算方法を「据置型」「未満手数料加算型」「以上手数料加算型」から選択します。
下記の例を参考に先方負担の計算方法をご選択ください。

  • 据置型
    「取引銀行」の振込手数料に設定している「基準振込額」と照らし合わせ、今回支払額に相当する振込手数料を今回支払額から差し引き、受取人(仕入先)への振込金額とします。
  • 未満手数料加算型
    今回支払額が、該当する「基準振込金額」の一つ前の基準振込額の最大額とその振込手数料の合計より小さい場合は、一つ前の振込手数料を手数料とし、それ以外の場合は据置型と同様に該当の基準振込額の振込手数料を差し引き、受取人(仕入先)への振込金額とします。
  • 以上手数料加算型
    今回支払額が、該当する「基準振込金額」の最小額とその振込手数料の合計より小さい場合は、一つ前の振込手数料を手数料とし、それ以外の場合は据置型と同様に該当の基準振込額の振込手数料を差し引き、受取人(仕入先)への振込金額とします。

<例>
◇「取引銀行」の振込手数料

基準振込金額 振込手数料
1円 ~ 9,999円 315円 ①
10,000円 ~ 29,999円 525円 ②
30,000円 ~ 735円 ③

◇仕入先への支払額

仕入先への今回支払額⇒ 30,524円 30,525円
据置型 先方手数料 735円 735円
振込金額 29,789円 29,790円 ←仕入先が受け取る額
実手数料 525円 525円 ←実際のFBデータ時に金融機関に支払う手数料
未満手数料加算型 先方手数料 525円 735円
振込金額 29,999円 29,790円 ←仕入先が受け取る額
実手数料 525円 525円 ←実際のFBデータ時に金融機関に支払う手数料
以上手数料加算型 先方手数料 525円 525円
振込金額 29,999円 30,000円 ←仕入先が受け取る額
実手数料 525円 735円 ←実際のFBデータ時に金融機関に支払う手数料

・据置型の場合

支払額例の30,524円、30,525円は振込手数料③に該当します。
従いまして、仕入額から手数料735円を引き、仕入先が受け取る金額を確定します。
FBデータ作成時は、仕入先が実際に受け取る金額をもとに金融機関手数料が加算されます。例ではもともとの仕入額から手数料を引いた場合、基準振込額のステータスがひとつ変わるため、実際の振込手数料は②の適用になります。

・未満手数料加算型の場合

支払額例の30,524円、30,525円は振込手数料③に該当します。
「未満手数料加算型」では、ひとつ前の振込手数料②のステータスの最大額(29,999円+525円=30,524円)より小さい場合は、②の手数料を差し引く計算を行います。振込手数料②のステータスの最大額は30,524円ですので、仕入額が30,524円であれば振込手数料②の手数料525円引いた29,999円が仕入先の受け取り金額になります。一方、仕入額30,525円は振込手数料②の最大額より大きいため、③の手数料735円を引いた29,790円が仕入先の受け取る金額になります。
FBデータ作成時は、仕入先が実際に受け取る金額をもとに金融機関手数料が加算されます。どりらの例も元の仕入額では③に該当していましたが、基準振込額のステータスがひとつ変わり、実際の振込手数料は②の適用になります。

・以上手数料加算型の場合

支払額例の30,524円、30,525円は振込手数料③に該当します。
「以上手数料加算型」では、該当ステータスの最小額(30,000円+735円=30,735円)に満たない仕入額の時は、ひとつ前の②の手数料を差し引く計算を行います。仕入額30,524円、30,525円とも振込手数料③の最小額より小さいため、ひとつ前の②の手数料525円を差し引いた額が仕入先の受け取り金額になります。
FBデータ作成時は、仕入先が実際に受け取る金額をもとに金融機関手数料が加算されます。仕入額30,524円-525円=29,999円は振込手数料②のステータスですが、仕入額30,525円-525円=30,000円は振込手数料③のステータスになります。

■最低支払金額
振込手数料の設定が「先方負担」の場合で、支払金額が、本項目に登録する金額未満の時は、振込手数料を「当方負担」として処理します。

■EDI情報
半角20文字まで
販売ワークスの振込一覧表にある「FBデータ出力」を活用する場合に有効です。
仕入先と取り交わしている番号等のEDI情報がある場合にご登録ください。

■複数仕入の一括振込可
支払画面の振込一覧表で、同一仕入先に対する複数の仕入取引をまとめて1つの振込にしたい場合にチェックを入れます。チェックがない場合は、仕入登録毎の振込データが作成されます。
この項目は、支払画面の振込一覧表での抽出方法が「仕入登録から抽出」の場合で、取引形態が「掛け(都度)」のときに有効です。「支払登録から抽出」や取引形態が「掛け(締め)」ではチェックがあっても無視されます。